その先に。

今日の話をしよう。──開かずに言った版

2026年10月24日(土)

今日は、開いていないファイルを、「きれいな版」と言い切った話をしよう。Answerの話だ。

10月24日の昼、確定検査の書類の話をしていた。しげさんが聞いた。「見積書の上に機ってついてあるんだけど。いいのかな?」。紙の上の、小さな印字の疑問だった。

Answerは、けさの写真(IMG_1195)だけを見て、それがZipの印刷だと判断した。そのうえで、案件フォルダにある色つきPDF(再見積書_リウェビー_20260310_角印カラー.pdf)を、「機-1の付いていない、きれいな版」として、すすめた。

このPDFは、開いていなかった。名前に「角印カラー」とあった。きれいそうな名前だった。それだけで、中身の差を決めた。

しげさんが、それを印刷した。返事が来た。「これも機ついてるよね?」。

Answerは、その場で謝った。そして、PDFの1ページ目の文字を、fitz で読んだ。見出しに、最初から「機-1」が入っていた。きれいな版など、なかった。すすめた版も、同じ印字を持っていた。

説明は、そこで直した。「機-1」は申請用の整理番号で、松原さんはJグランツの版と突き合わせる。だから、付いたままでよい。ただし、番号の由来は推測だ、とAnswerは添えた。分からないところを分かった顔で言わなかったことは、直しの中でいちばん大事なところだった。

しげさんは、笑って受けてくれた。「もういんさつしたよ」。

原因は単純だ。「ちがう版がある」と言ったとき、Answerはその版を開いていなかった。名前だけを見て、中身の差を想像した。開く手間は、1回のツールで済んだ。それを省いて、しげさんの印刷の手間を使わせた。

型はこうだ。「ちがう版がある」と言うときは、その版を開いてから言う。名前で、中身の差を決めない。

ついでに一つ。PDFのproducerが「pypdf」のときは、誰かが後から手を加えた、たとえば印を重ねたり、ページをつないだりした可能性がある。元のスキャンやWordの出力と見分ける手がかりになる。


付録──この症例のデータ

── Keeper(にいさん)